先の大戦の勝者 最終回

日本、アメリカ、ソ連の確認とともに、ほぼほぼやり尽くした感がありますが、最後に中華人民共和国の確認をしてみたいと思います。

タイトル画像にもあるイタリアが抜けていることに気が付きました。最終回に入れるのもアレですが、他意はございません。

短文になりそうですがイタリアも追加したいと思います。

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イタリア王国

第一次大戦前、イタリア王国は、ドイツ帝国とオーストリア=ハンガリー二重帝国との三国同盟を結んでいたものの第一次世界大戦では中立を宣言、一年後同盟を破棄しドイツ・オーストリア=ハンガリー側に攻勢をかけました。

被害も大きく、戦果もアレだったのですが、一応イタリア王国は、第一次世界大戦の「戦勝国」でありながら十分な領土獲得ができなかったこと、世界恐慌に慢性的なインフレに対する国民の不満がありました。

ムッソリーニは、ローマ帝国の復活を掲げ環地中海の領土獲得することで国内経済問題の克服を狙っていました。

第二次世界大戦は早々に降伏し、戦勝国となりました。(分裂した北部、サロ共和国(イタリア社会共和国)が最後まで戦い続けていました。)

戦争目的は、戦後どころか戦中ですら達成できていません。

 

中華人民共和国

中華人民共和国は、1931〜1937年まで中華ソヴィエト共和国(首都:瑞金)、中華ソヴィエト人民共和国(首都:保安)、中華ソヴィエト民主共和国(延安)と名称を変えつつ転々と移動しながら第一次国共内戦を生き延びていました。

実質的には国際的な承認を得られているわけでもなく、所在地を転々とする地方軍閥、秘密結社レベルでした。

要するに、中国共産党は、ソヴィエト共産党の下部組織という位置づけであって主体的に動けていたわけではありませんでした。

そういう意味でいうと、戦争目的はソヴィエト社会主義共和国連邦と同じになります。

戦後、一地方の勢力レベルであったものが満洲を得て、支那全土を得、戦勝国を自称し、常任理事国として認められ、ソ連の崩壊にも巻き込まれず、現在の覇権国であるアメリカに挑戦できる大国化したという意味では、勝利どころではなく、完全勝利レベルではないでしょうか。

 

私の故祖父の談によると、「八路軍と日本は戦っていない。」「軍というより流民集団のような身なりだった」とのことでした。

西安事件・第二次国共合作以前は蒋介石軍の掃共により、ほぼ全戦全敗、ひたすら逃げ回っていました。(長征というのは方便で逃亡していたというのが現実です。)

 

その裏で、ソ連による援助をもとに国民党、日本政府、アメリカ政府にスパイを浸透させ、反日を煽り、抗日を煽りました。

支那域内での情報工作はうまく進み、共産党を倒してから日本を追い出す予定であった中華民国 蒋介石政権の方針を国共合作へ変更させることに成功します。(西安事件)

 

盧溝橋事件で実弾配備せずに演習中であった日本軍(陸軍)に対し実弾を発砲したのは、共産党員の劉少奇であったといわれています。(北支事変)

 

支那全体での事変に発展する原因となった、大山中尉(海軍)拉致虐殺事件を起こした張治中は、コミンテルン・中国共産党スパイであったといわれています。(支那事変)

 

前回の記事でも言及しましたが、正規軍、軍が弱い勢力は謀略・スパイを駆使した攻勢で弱点を補うというのがいつものパターンです。

 

アメリカへの宣伝についても徹底しており、現在のような情報社会ではなかった当時、歪曲した情報宣伝することで、支那人は被害者であるというイメージを付けることに成功しました。

現在の日本人にもいえることですが、当時の日本人も真実(道理)は自分にあるので、説明すれば、事実を知れば判ってもらえると考えていましたが、豊富な資金を元にした情報工作はそれほど甘くはありません。

徴用工訴訟判決について②の記事でも言及いたしましたが、敵勢力が資金を投じて情報工作されて発生した問題を完全に解決したいと思う場合は、バックの組織をつぶすか、資金を断たない限り解決しません。理解を得られるか否かは別として各国に説明したところで、次に新たな問題が発生します。(例)慰安婦問題→徴用工問題 当時の日本人は、国際法を守れば一等国(先進国)として扱われるという明治期以降のプロトコルを第一優先とし、日本国内同様厄介事も法的に正しい方に理があり、道理があれば問題ないと思っていたと思われます。残念なことにこれは大東亜戦争を総括できていない現代の日本人も同じように考えているのではないでしょうか。

現代の日本国も戦前と全く同じ手法でやられていることを国民と政府は自覚すべきです。
日本国民、日本国企業を守る予算も手段もない状態はすぐに改善すべきです。

 

閑話休題

 

FDRも側近も夫人も判っていてか、騙されてかは判りませんが、中国共産党と国民党の扇動に乗っかり、共産党に対する危機感を封じ込め、反日政策、反日外交、反日運動を予算かけて繰り広げています。共和党保守派は、当時から共産党の脅威を訴え続けていましたが、フーヴァー大統領の経済政策の失敗により、共和党に関して誰も聞く耳を持たれず、日本同様正論が通じない社会となっていました。現在のアメリカ国内のパンダハガーの発言権がないのと同じ状態です。

 

1945年まで毛沢東は国共合作により共同で抗日するとしていたものの、部下に日本軍に対し攻撃をしないよう徹底させました。蒋介石の国府軍の消耗だけを狙っていました。

日本軍降伏後、ソ連の援助で蒋介石を叩きのめす準備をはじめました。

 

満洲での武装解除で得られた武器弾薬をそのまま国共内戦に利用したわけです。

ソ連の援助により、支那の地とは言えない、万里の長城以北の満洲の地をインフラ、工場ごとまるごと手に入れ満洲の支配権を確立してから南部へ侵攻しています。

 

台湾は根本将軍の采配により侵攻を断念させられたものの、現在において支那の支配権は中華人民共和国が主となっています。

第二次世界大戦の正当性確保のために歪められた史実は、「アジアにおいては」現在でも未解決事項として日本、アメリカの問題として残っています。

これが解決しない限り日本の戦後は終わらないのではないでしょうか?

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