中華人民共和国、ステルス新型爆撃機、初飛行へ=核搭載可能、米軍に対抗

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ステルス新型爆撃機、初飛行へ=核搭載可能、米軍に対抗-中国

 

【北京時事】中国が開発を進めてきた最新鋭ステルス戦略爆撃機「H20」が近く初の試験飛行を行う見通しだ。H20は核兵器の搭載が可能で、西太平洋での米国の軍事的優位を崩す狙いがあるとみられる。貿易摩擦をきっかけに米トランプ政権との関係が悪化する中、H20の試験飛行は米国に対決姿勢を示す意味合いもありそうだ。

 

H20は尾翼のない全翼機で、外観は米軍のステルス爆撃機B2とよく似ているとされる。国営中央テレビは8月、「新型長距離戦略爆撃機H20の研究開発で重大な進展があった」と報道。今月10日付の環球時報英語版は軍事専門家の見方として、電子機器などのテストを終え試験飛行が近いという見方を伝えた。

 

今年8月に米国防総省が公表した中国の軍事動向に関する報告書によると、H20の航続距離は8500キロ以上と推定される。一方、環球時報は5月、H20の航続距離を1万2000キロ以上とみる専門家の分析を伝えており、中国軍は米軍の拠点であるハワイを標的として視野に入れている可能性がある。

 

中国軍は、旧ソ連機を原型とする戦略爆撃機H6Kを西太平洋に飛行させ、米空軍基地のあるグアムなどの攻撃を想定した訓練を行ってきたとみられている。習近平指導部は「将来的な西太平洋の制空権獲得」(外交筋)を目指し、H20の実戦配備を急いでいるもようだ。(2018/10/14-14:33)

 

 

中華人民共和国がステルス戦略爆撃機の開発を進めているようです。

イメージ検索をするとアメリカのノースロップ・グラマン社が開発した全翼機のB-2に酷似した外観のものが表示されます。

 

ネット上では、「形だけパクっても意味がない」とか「またアメリカの新兵器のマネか」とか「B-2のデータも盗んだのか」とかいろいろな感想が飛び交っています。使える兵器、使えない兵器なのかの是非は別として、今回の件については、原型となるステルス戦略爆撃機の運用を振り返ってみると簡単なものではないと思います。

 

まず、日本人やアメリカ人の言うことより、中国人の方が信用できると考える人には、この記事の内容も、読む意味もありませんので「戻る」ボタンあるいは「閉じる」ボタンを押して記事を読むのをやめることをオススメいたします。

 

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ステルス戦略爆撃機とは

 

参考までにアメリカのB-2のコンセプトを確認すると、

ソビエト連邦の防空網をかいくぐり、ICBM発射基地や移動式ICBM発射台に短距離攻撃ミサイルにより核攻撃を加えることを主目的としています。

現在においては、紛争、事変、戦争の抑止力として十分すぎるくらい効果を発揮しています。

 

ステルス戦略爆撃機にはその攻撃目標の性質上、次のような性能が求められます。

  • 高いステルス性をもった形状
  • 長い航続距離 12,000km
  • 爆弾を多量に搭載する能力(核兵器搭載能力) 搭載量 18t
  • 高々度飛行能力
  • 高速飛行能力 約1,000km/h

あまりにも高価な機体ゆえに世界一高い航空機のギネスブックに載っており、価格も日本のあたご型イージス艦(1475億円)よりも高い2,000億円(1ドル100円計算)

 

中国の核兵器

中華人民共和国はソヴィエトの援助により核兵器を保有した1964年に「中国はいかなる時もいかなる場合でも核兵器を先制使用せず、非核兵器国及び地域に核兵器を使用しない」と宣言し、同宣言を順守すると繰り返し表明してきました。

現在においては、報復の核兵器はICBM基地や戦略原潜を保有していれば、他には必要ありません。

 

問題の本質は、今まで中国は基本報復でしか核兵器を使用しないと宣言していたのに

方針を転換して、先制攻撃ができる核兵器搭載可能の爆撃機を配備しようとしていることです。

 

米国防総省が8月27日、中国が核兵器の「先制不使用」の政策を転換した可能性があるとの見方を示したことについて、中国政府外交部の華春瑩報道官は「中国に対するいわれのなき非難だ。十分に笑えてしまう」などと表明したそうであるが、信じるに値するかどうかは判断を皆さんに判断を委ねたいと思います。

(レコードチャイナ記事)

 

 

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