購入・読了書籍(6月-7月)
前回の読了書籍の紹介の文頭も、大雨被害について言及していましたが、今回も西日本を中心とした大雨の影響で被害を受けられている方、心よりお見舞い申し上げます。
さて、6月から7月中旬にかけて購入した書籍(途中・未読了多し)を紹介させていただきます。
スポンサードサーチ
みんな大好き陰謀論
ビジネス社
著:内藤陽介
待ちに待った書籍です。
チェ・ゲバラの本は、あまりにもの分厚さに途中でストップしたまま放置していますが、今回の本は240ページなのでサッと読めます。
今回の陰謀論を取り扱った内容ですが、タイトルを見て誤解される可能性もありますが、世の中に数多ある陰謀論をしっかりとした歴史的事実により否定していくものです。
陰謀論というものは、人を惹きつける要素がありついつい信じてしまいがちですが、陰謀論をベースに行動を起こすと大抵悲惨な結果に終わります。
陰謀論にどっぷりつかってしまい、そう簡単には覆せないレベルで信じ切っており、対応に難儀させられたという経験がありますので、そうならないよう気を付けたいものです。
出版社からのコメント
【騙されやすい人のためのリテラシー入門】
あなたは大丈夫?賢い人ほどダマされる!
無自覚で拡散される負の連鎖を断ち切ろう
まずは定番、ユダヤの陰謀論を叱る! !
▼笑い事ではすまされない「陰謀論」の非常識▼
- 第一章 英国のEU離脱はロスチャイルドの陰謀! ?
- 第二章 アメリカのFRBはユダヤが握っている! ?
- 第三章 共産主義はユダヤの思想! ?
- 第四章 ソ連はユダヤ人が作った! ?
- 第五章 コミンテルンはユダヤによる世界支配の手段! ?
- 第六章 東欧のユダヤ人はハザール改宗ユダヤ人の末裔!?
「世界はユダヤが裏で操っている! 」……そんなバカな(笑)
「裏の裏」を読むリテラシーを身につけよう!
一九八四年
ハヤカワepi文庫
著:ジョージ・オーウェル
内容(「BOOK」データベースより)
“ビッグ・ブラザー”率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。彼は、完璧な屈従を強いる体制に以前より不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュリアと恋に落ちたことを契機に、彼は伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが…。二十世紀世界文学の最高傑作が新訳版で登場。
読書の比率で小説は少ないのですが、ツイッターで渡瀬 裕哉氏のつぶやきをみて、そういえば読んでないと思い返し、ポチりました。
未読了
スポンサードサーチ
かわいそうな歴史の国の中国人
徳間書店
著:宮脇淳子
宮脇先生の本は、目につくものは大抵購入しています。
現在の中国史は歴代チャイナ皇帝の正当性のために書かれた史書をもとに作られていますが、モンゴル史を専門(満洲もOK)とした外から見たチャイナは非常に有益な事実がたくさんあります。
放言閑話の記事は岡田英弘先生、宮脇淳子先生の書籍を参考に記事を書くことが多いです。
- 歴史的にみれば中国という国すらない
- 本当はシナ2200年が正しい
- シナの王朝は人民を守るということが一切なかった
- 中国と日本は「一衣帯水」でも「同文同種」でもない
- 中国では「嫁も敵」と思わなければいけない
- 中国人の言動はすべて「指桑罵槐」で理解しないとわからない
- 中国人にとって言われないことは「ない」こと
- 城壁のなかにいる人だけが中国人、それ以外は人間以下
内容(「BOOK」データベースより)
平気でウソをつき、ウソを本当にする。中国人の強さの秘密は、中華文明の弱さに理由があった。コロナ後も変わらない中国人の本質を読み解いた日本人必読の書!
[復刻版]初等科修身[中・高学年版]
ハート出版
文部省 解説:矢作直樹
Amazonのおすすめに表示され、興味を持ち最初に購入したのが、同シリーズの[復刻版]初等科国史。
戦前の国史にはどのような記述がされているのかに続いて、修身(道徳)はどんなものだったのかを知りたくなり購入しました。
黒く塗りつぶさねばならないようなものは存在しないように感じましたが。どこを塗りつぶしたのかがいまだにわかりません。
内容はいたってまっとうなもので、今でも十分通用すると思います。
内容(「BOOK」データベースより)
温故知新―教育荒廃が叫ばれて久しい今、敗戦前の道徳教科書から学ぶことはないだろうか。楽しい神話や歴史上の人物、日本の美しい風物を題材に、人として、社会人として、国民としてどのようにあるべきかを学べる!日本国民として最低限知っておくべき、日本の国柄ともいえる神嘗祭などの皇室行事、その意義などが自然と身につく!国民学校初等科3年生~6年生用「道徳教育」の教科書を読みやすい現代仮名遣いで復刊。原書から再現―挿絵、写真、図版。
スポンサードサーチ
大日本帝国最後の四か月:終戦内閣“懐刀”の証言
河出文庫
著:迫水久常
内容(「BOOK」データベースより)
昭和二十年四月、鈴木貫太郎内閣が発足。それは終戦に至る激動の日々の始まりだった―。対ソ和平工作、徹底抗戦派の反発、ポツダム宣言受諾、終戦の詔勅草案作成、近衛兵クーデターと玉音盤争奪事件…時の内閣書記官長が天皇、閣僚、軍人、官僚らの動向を克明に記した、終戦史の一級資料。
未読了
桂太郎――日本政治史上、最高の総理大臣
祥伝社新書
著:倉山満
支持者には怒られるかもしれませんが、たった今、総理大臣やって欲しいと切に願ってしまう。桂太郎元総理大臣。
読み物としては、おもしろくて好きですが、やっぱり司馬遼太郎って悪い意味での影響力があると感じざるを得ませんでした。
桂公爵直系の子孫の方に本書が渡り、桂公爵の墓前に捧げたとのことで、倉山先生はすごく喜んでいらっしゃいました。
内容(「BOOK」データベースより)
安倍晋三に抜かれるまで憲政史上、最長の首相在職期間だった桂太郎。第一次桂内閣時、ロシアの南下から日露戦争に至る、わが国最大の国難にあたり、命を縮めながらも打ち勝つ。その後は、藩閥出身でありながら、その権益を否定。さらに、原敬に代表される政友会の党利党略をも否定し、新たな政治制度を築くべく、新党を立ち上げた。しかしその構想は桂の死によって潰え、日本の権力構造は今も変わっていない。桂は日本政治の何を変えようとしたのか。桂が我々に提示した問題とは何か。桂の生涯と政治活動から、現代日本の問題点をあぶり出す。
スポンサードサーチ
インテリジェンスと保守自由主義 新型コロナに見る日本の動向
青林堂
著:江崎道朗
私の大好物な江崎先生のインテリジェンス系の本。以前、本ブログ記事 先の大戦の勝者 第2回 フランス第三共和政のところでも言及した、同盟国を妄信したがゆえに悲劇的な結末に終わったポーランド。戦前のポーランドを日本に置き換えてみると非常に怖い。新型コロナウイルスの対応が遅くなり批判されている安倍政権がなぜ対応が遅れたかをインテリジェンスという観点から丁寧に説明してくれます。
今般、気づきを得た「保守」がかなり増えてきましたが、「正義感」と「怒り」で目の前の困難にぶつかっている。
ぶつかって得られたものが行動したという実績、満足感だけではだめで、日本を変えなければならない。
ちょっと変なたとえですが、「悪人」を倒したところで仕組みが変わらない限り、新たな「悪人」がつぎつぎ出てくるだけです。
インテリジェンスの視点でどうやったら日本がよくなるのか、新たな「悪人」が出てこないようにするにはどうすればいいのかを十分に吟味して動くべきだと痛感しました。
内容(「BOOK」データベースより)
コロナ対策から安倍政権下で創設された国家安全保障会議、そして欧米における近現代史見直しの動向を踏まえながら、インテリジェンスとは何かを問う!新型コロナ対策が後手後手になったのはなぜか。日本の国家戦略の司令塔「国家安全保障会議」とはいかなる組織か、ソ連に占領されたバルト三国、ポーランドの悲劇とは、トランプ政権はなぜ減税と規制緩和、そして軍拡をするのか。
China2049
日経BP
著:マイケル・ピルズベリー 解説:森本 敏 翻訳:野中 香方子 (翻訳)
内容(「BOOK」データベースより)
米国を出し抜き、2049年に世界覇権を握るための秘密戦略、中国「100年マラソン」の全貌。
未読了
自滅する中国
芙蓉書房出版
著:エドワード・ルトワック 翻訳:奥山真司
内容(「BOOK」データベースより)
中国を知り尽くした戦略家が、戦略の逆説的ロジックを使って中国の台頭がいかに自滅的なものかを解説した異色の中国論。
円仁 唐代中国への旅
講談社学術文庫
著:O・エドウィン・ライシャワー 翻訳:田村完誓
漢文で書かれた入唐求法巡礼行記をライシャワーが英訳したものをさらに日本語に訳したものを読んだことはありましたが、それについてのライシャワーの感想について知りたいと考え、購入。
ほとんどの人が得られる唐や隋といった歴代シナ王朝の情報はほぼほぼシナ王朝視点の情報しかありませんでした。私情を挟まず客観的に冷静に記した日本人の円仁の記録は本当に貴重であると思います。中国への憧憬を持つ人々に、良い面。悪い面。すべて避けずに読んでもらいたい。
内容(「BOOK」データベースより)
慈覚大師円仁の著わした『入唐求法巡礼行記』は、日本最古の旅日記で、世界三大旅行記の一つともされる。五台山への巡礼、長安資聖寺での生活、廃仏毀釈の法難。九年半にわたる円仁のさすらいと冒険の旅の記録は、唐代動乱の政治や庶民の生活を克明正確に描写する。本書は、この旅行記の魅力と歴史的価値を存分に論じるライシャワー博士畢生の研究の精華である。