米朝首脳会談の所感2

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追記

本記事は、6月12日の米朝首脳会談の所感のつづきとなります。

首脳会談があってから時間もある程度時間が経ち、日米双方の保守派、リベラル派より肯定意見や否定意見といった情報が出揃ったように思います。

各社一斉に、トランプ大統領は、北朝鮮の「体制保障」を約束したと報道しておりました。

当初トランプ大統領は、北の体制には興味が無いといった発言をしていましたので、リビアのカダフィ大佐同様にメンツを全く潰さぬよう配慮した上での交渉だろうかと思っておりました。

何にせよ、ここらで状況を確認しておこうと、原文にあたってみました。

以下原文

President Trump committed to provide security guarantees to the DPRK, and Chairman Kim Jong Un reaffirmed his firm and unwavering commitment to complete denuclearization of the Korean Peninsula.

トランプ大統領は、北朝鮮に安全の保障を与えることを約束し、金委員長は朝鮮半島の完全非核化へのしっかりとした誓約を再確認した。

security guarantees

誤)体制保障
正)安全保障

原文を見てみると明らかな誤訳です。はっきり言って意味が全く違います。

独裁者視点で見ると同列になるのかもしれませんが、明らかに自由民主主義国家陣営視点ではありません。願望記事なのか、北朝鮮に対して忖度でもしているのかわかりませんが、視聴者、購読者に対し誤った印象、影響を与えかねませんので、フェイクニュースに近しいニュースと言えるでしょう。

この調子では、他の報道も危なく感じましたので、トランプ大統領の複数の発言を文字起こししてみました。

トランプ大統領

「何も縮小はしない。しかし、大統領選中も話ししていたことだが、いずれは軍を撤退したいと思っている。現在韓国には3万2000人もの兵士がいる。アメリカに帰国させたいと思っているが、今検討されていることではない。この先やりたいことではあるが、今することではない。

米韓軍事演習を中止する。交渉が発展しなかった場合を除いては。演習をやめたら多額の資金を節約することができる。それに演習は挑発的だ。完全な非核化を実現するには長い時間がかかると私は聞いている。とても時間がかかることだ。だがプロセスを開始すれば使用できなくなる。プロセスは間もなく始まると思う。我々は機械的・物理的に可能な限り速く進める。

制裁は核兵器の脅威がなくなれば解除する。制裁は大きな役割を果たした。当面は制裁を継続するが、いつか解除できることを楽しみにしている。」

日米の保守派、リベラル派さまざまな視点で批判意見、肯定意見でておりますが、今回の件について振り返ってみると正確な情報を正しく取り入れることが非常に大事であることに気が付かされました。

※北朝鮮の非核化にかかる時間が長くかかると、トランプ大統領は「聞いている」そうですが、実際のところその情報の出どころは北朝鮮が提供した情報そのままであることは留意すべきです。

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